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SM小説 被虐願望

人格を無視した性欲処理の道具として、 奴隷として、めちゃくちゃに犯されたい… 。

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SM小説-生贄-第2話

<生贄 第2話>

「それで、生贄になった女は・・・?」

ウォルターは昨夜、馬車で連れてこられた少女のその後が気になって仕方がなかった。
かがり火の赤い炎に照らされた少女の横顔は、憂いを漂わせていた。
その美しい少女は、今頃どうなってしまったのか…心配するのも当然である。
ショーンというその兵士は、まだこの城に配備されたばかりのウォルターに、
この城で行われている事の説明を始めた。

「怪物に食われちまうかって?いや、別に命までは取られない。
むしろ、女は必ず生きてこの城から出ることになる。」

「生贄なのにか?じゃあ、いったい地下で何が行われてるんだ?」

ウォルターの疑問も、もっともである。
生贄といえば、その対象に命を捧げるのが普通である。
それが、必ず生きてこの城を出るとなると…?

「まず、お前は根本的に勘違いをしている。
月に1度この城に送られてくる女は、怪物への食料じゃない。
それから、この城の周りで噂になってる"大災害を防ぐための生贄"なんてのは、嘘っぱちだ。
もっと、別の目的で女達はこの城に連れて来られてるんだよ。
それも、定期的に連れてこられるようになったのは1年半くらい前からだ。
まったく、噂って奴はどんどん話を大きくしやがる。」

ウォルターは、それを聞いて益々意味が分からなくなった。
災害を防ぐ為の生贄でも無いとするなら、いったい何のために…?
ショーンは不思議そうなウォルターの表情を無視して、話を続けた。
何の娯楽も無い辺境の城である。
ショーンも秘密を打ち明ける相手を見つけて、少し興奮気味に話している。
しかし、その内容はウォルターの想像を遥かに超えていた。

最初のうちは興味本位で話を聞いていたウォルターだったが、真実を知るに至って
そのとんでもない内容に眩暈がした。正に、神をも恐れぬ行為である。
子供の頃から厳格なキリスト教の教育を施されていたウォルターは、吐き気を覚えた。
では、昨夜この城に連れてこられた、あの美しい黒髪の少女は、今頃…。
ウォルターはそこまで想像して、慌ててそのおぞましい想像を打ち消した。
そして、青ざめた顔をしているウォルターに、ショーンは止めの一言を漏らした。

「そして、来月の当番は俺とお前になっている。
少し遠い村まで調達に行くから、2週間後には出発だ。」

"調達"…。
まるで、少女達を穀物や道具のように扱っているのか。
ウォルターは、そのような内容を笑顔で話す目の前の男が信じられなかった。
逆に、ショーンはその仕事を楽しみにしている様でさえある。
いったい、この城はどうなってしまっているのか…。
果たして、このような事が許されていいのか…。

しかし、ウォルターも王国に忠誠を誓った兵士である。
その義務を果たさないわけにはいかない。
気は進まなかったが、2週間後にショーンと二人で城を後にした。
2頭引きの馬車に乗って、女を"調達"しに行くのだ。
目的の村までは、片道で1週間の工程だという。
何の娯楽も無い古い城で過ごすのに比べれば、馬車での旅は天国だった。
2週間前にショーンが見せた笑顔も、そう考えれば頷ける。

ウォルターとショーンの旅は、順調に進んだ。
女を"調達"と表現したショーンも、話すにつれて悪い人間では無い事が分かってきた。
今年25歳になるウォルターより1つだけ年上のショーンとは、話題も合った。
首都に近い都市で、比較的裕福な家庭で育てられたウォルターにとって、貧しい農村で
育ったショーンは多少無骨で乱暴な面も見受けられたが、話していて楽しい男だった。
しかし、目的地である村が近づいてくるにつれて、ウォルターは本来の目的を思い出して
気持ちが沈んだ。

それを知ってか、ショーンはわざと大声で馬鹿話をしてウォルターを笑わせようとした。
最初のうちはショーンの話に合わせて多少は笑顔を見せたウォルターだったが、
村に到着すると、ショーンが何を話しかけても生返事をするだけであった。

「おい、いい加減に気持ちを切り替えろよ!
俺たちは上から命令されて、その通りに仕事をしてるだけなんだ。
それに、何も強盗や人さらいをしようってんじゃない。
女の家族には、それなりの報酬も支払われるんだ。ギブアンドテイクだよ!」

そう、自分はただ命令に従っているだけ…。
これは、自分の意思でしている事ではない。
ウォルターは、頭の中で何度もそう念じた。

その村には、同じ形の粗末な家が密集して建てられていた。
狭い道を通る王国の馬車を見かけると、農民らしき人々は、皆急いで家に隠れた。
どうやら、少なくとも歓迎ムードでは無さそうである。
そして、とうとう目的の家に到着した。
城を出発してから、ちょうど1週間目の夕方である。

ショーンが入り口の粗末な扉をノックすると、無精ひげを生やした不健康そうな男が現れた。
その後ろからは、その男の妻らしき女が、心配そうにこちらを見ている。
ショーンが王国の使いであることを告げると、その夫婦はついにこの時が来たといった
表情でお互いの顔を見つめ合った。
そして夫に促されると、妻が奥の部屋から少女を連れて戻ってきた。

「兵士さま…どうか、どうかこの娘の事を、をよろしくお願い致します…。」

歳の割りには老けて見える夫婦は、そう言うと自分たちに深く頭を下げた。
連れてこられた少女も、同じく頭を下げる。
ショーンは両親から手渡された証明書のような物と娘を見比べると、納得した
表情を浮かべている。その証明書は、王国が定めた診療所が発行したものであった。
その診療所により、その少女が健康体であり、何よりも処女であることが証明されていた。
怪物への"生贄"は、処女であることが望ましいとされているのだ。

ウォルターは、その少女を一目見て、はっとした。
どこかで見かけた事があるような気がしたためである。
それは、子供の頃に毎週通った、古い教会では無かったか。
肩で切りそろえられた栗色の髪は、艶やかな光沢を放っており、
目はどこか神秘的な感じのする、薄いブルーである。
肌は白く透き通るようであり、張りがあり、一点の曇りも見受けられない。

そして何より、その穏やかな表情には、どこか聖母のような暖かさを感じた。
そう、ウォルターはこの少女に聖母マリアを見たのである。
容姿は聖母マリアよりずいぶん若いが、ウォルターはこの少女の中に何か、
強いオーラのような物を感じていた。
そして、ウォルターはその少女の名前を聞いて、さらに驚いた。

「マリア・フォーセットです。よろしくお願いします…。」

ウォルターはその名前を聞いて驚愕した。
マリア…、今、マリアと言ったのか、この少女は…。
この…、この少女を、あの城へ連れていかねばならないのかっ!
この両親は、そしてこの少女は、このあと何をされるか、知っているのか!?
いや、知っているはずなど無い。知っていれば、自分の娘を差し出したりするはずが無い。
それは、以前ショーンの説明で聞いていた。
娘とその家族には、城で簡単な給仕をする仕事だと説明してあるのだ。
だが、両親も娘も薄々と何かを感じているのだろう。母親は目に涙を浮かべていた。
ショーンが隣で何か言っている…。
だが、石のように固まったまま少女を見つめるウォルターの耳には、それは届いていなかった。

「おい、起きてるか!?早くこの娘を馬車まで連れて行けっ!」

ウォルターはショーンの声で急に現実に引き戻されると、少女の細い肩に手を乗せて
馬車まで連れて行った。細い肩から、少女の体温が伝わってくる。
馬車の扉を開けてやると、少女は軽く会釈をして馬車に乗り込んだ。
その小さな仕草の一つ一つが、ウォルターにとって貴重な宝物のように感じられた。
ウォルターが馬車の扉を閉めるのを確認すると、ショーンは両親に金貨を渡した。
この男にも、少なからず人の心というものがあるようである。

そして目的を半分達成した二人は、暗くなり始めた道を一路城まで戻り始めた。
後は、再び1週間を掛けて城までたどり着けば、この仕事も終わりである。
娘を差し出した両親は、馬車が見えなくなるまで肩を寄り添わせて見送っていた。
馬車は、薄暗闇の中をどんどん小さくなってゆく。
そして完全に馬車が見えなくなると、母親はその場に泣き崩れた。

このような人身売買に似たような事は、それほど珍しくは無かった。
農村では口減らしをすることができる上に、報酬まで手に入るのだ。
特に若くて美しい娘となると、金貨が支払われる事もあった。
一般的な農村では、金貨1枚でおよそ1年分の収入である。
娘を外に出せば、少なくとも残った家族は生き残ることができた。

「おい、そんなに暗い顔するなよ!
娘を外に出さなかったら、あの家族は揃って飢え死にだ。
それが、あの金貨で家族は生き残ることができるんだ。
それにな、俺達にとっても役得ってものがあるだろう?」

ショーンは口元に笑みを浮かべると、小道から少し離れた場所に馬車を止めた。
元々、人通りが少ない道だが、夜ともなると全く人の往来は無い。
馬の蹄と馬車の車輪のゴトゴトという音が同時に聞こえなくなり、辺りを暗闇が支配した。
光源は、馬車に取り付けられたランプのみである。
宿屋でも無い、こんな人通りの無い場所に止めて何をするのか…。
ウォルターにも薄々分かっていた。

「本来なら、先輩の俺が先なんだが…。」

ショーンは静かに口を開いた。

「今回はお前に譲ってやるよ。気に入ったんだろう?あのマリアって娘。
書類によると、16歳になったばかりだ。当然処女だぜ。
ほら、早く楽しんでこいよ。そして、気持ちを切り替えろ!
おっと、ただし残念ながら処女はあの怪物用だ。お前はもう一つの穴にしとけ。」

ショーンは笑顔で話した。
どうやら、ウォルターを元気付けているつもりらしい。
ショーンに促されて、ウォルターは黙ったまま馬車を降りた。
そして、後ろの扉に手を掛けると、ゆっくりと扉を開いた。
ウォルターは、この動作の一つ一つが、神の領域に近づく行為のような気がした。
扉の向こうには、ランプの明かりに照らされた、美しい少女が少し怯えた表情で座っていた。

美しい…美しすぎる…。
ウォルターは、改めて少女の造形の美しさに見とれた。
こんな美しい少女を、地下の怪物なんかに…いや、もう怪物などはどうでもいい…。
今すぐ、目の前の陶磁のように滑らかで白い頬に触れたい…。
白いワンピースをなだらかに盛り上げている、豊かな胸を揉みしだきたい…。
きちんと揃えられた細い足首から柔らかそうなふくらはぎをなぞり、
そのままワンピースの裾をまくり上げ、柔らかな太ももまで手を這わせたい…。
そして、下着の上からあそこをゆっくりと撫でてみたい…。

マリアの切れ長でブルーの目は、僅かに震えている。恐怖を感じているのだろうか。
だが、ウォルターにそのような少女の感情を汲み取る余裕は既に無かった。
少しでも早くこの少女を全裸にして、体の細部まで、全てを見たかった。
そして、体の隅々まで舌を這わして舐めつくし、味わいたい…。
透明感のある、薄く柔らかそうな唇…。その中にある、暖かくて弾力のある舌…。
まだ汚れを知らない性器は、綺麗なピンク色だろうか。
誰も味わった事のない割れ目の中に舌を突き入れ、その脈打つ肉壁に舌を這わしたい…。
そして、そこから溢れる、熱く透明な粘液を飲みたい…。
この少女の全てを…いや、この美しい"体"の全てを味わいたい…ただそれだけである。

そこには、厳格なキリスト教の教育を受けてきた男の姿は無かった。
ただ性欲の虜となった、目の血走った男がいるだけである。
そして、興奮して震えるウォルターの手が、マリアの頬にそっと触れた…。
[ 2011/12/17 22:57 ] 生贄 | TB(0) | CM(0) | [編集]
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