<言葉責め 第7話>
ともみ > 言いました。していいですか・・・。
aki > 言いました?なんだ、本当に言ったのか。
aki > やっぱりともみは、命令されればなんでもする、マゾ女なんだな。
aki > 普通、そんな恥ずかしいこと言えないぞ。
うぅ・・・酷い・・・。
言えと命令されたから言ったのに・・・。
でも、すごく興奮した・・・。口に出して恥ずかしいこと言うと、こんなに興奮するんだ・・・。
大声で「オナニーさせてくださいっ!」って何度も何度も人前でお願いさせられたりしたら、
どんなに興奮するだろう・・・。恥ずかしさと惨めさで、涙が出てくるかもしれない・・・。
aki > そもそも、チャットじゃ本当に言ったのかどうか分かんないな。
aki > 電話で直接聞かせてもらおうか。
aki > 入口のメッセージにも、TELで言葉責めして欲しいM女性~って書いてあったろう?
aki > ちゃんと電話で言えたら、初めて許可してやるよ。ともみの大好きなオナニーを・・・。
aki > どうだ?電話番号教えたら電話してくるか?ともみは非通知でもいいぞ。
そんなっ!
確かに、入口のメッセージにTELでと書いてあったが・・・。
でも、今日初めてのチャットなのに、いきなり電話で話すなんて・・・。
それも、普通の会話にはなりそうもない。文字通り、言葉責めを受けることになるのだ。
少し躊躇したが、智美の返事は決まっていた。
ともみ > はい、電話するので番号を教えてください。
aki > よ~し、素直ないいこだな、ともみは。番号は090-XXXX-XXXXだ。
aki > めちゃめちゃに虐めて、恥ずかしい言葉もいっぱい言わせてやるからな。
aki > 待ってるよ。
はあぁ・・・虐めて・・・。
めちゃめちゃに虐めて欲しい・・・。
それから、恥ずかしいことを言わされてみたい・・・。
今までオナニーで想像していた言葉責めが、今現実のものになろうとしている・・・。
生まれて初めて、言葉でなじられ、虐められようとしている・・・。
はああぁ・・・すごい・・・考えただけで興奮しちゃう・・・。
智美は汗ばむ両手に携帯を持ち、急いで非通知の設定にすると、
何度も番号を確認してから発信ボタンを押した。
発信音が3回繰り返された後、繋がる・・・。
「こんばんは、ともみさん。」
想像していた通りの低い声・・・。
声に切れと張りもある。
この声に、今から虐められるんだ・・・。
そんな事を考えながら、智美もとっさに返事をしていた。
「こ、こんばんは・・・」
電話での挨拶はチャット同様、普通のものだった。
町で会うかのごとく、普通の挨拶。
しかし、それはチャットでそうだったように、最初だけだった。
智美はそれを後に確認することになる。
「電話で話すの初めて?」
「はい、初めてです・・・。というか、チャットも初めてなんです・・・。」
「へえ、初めての2ショットチャットなのに、いきなり電話で虐めて欲しくなっちゃたんだ。」
「やっぱり、虐められると興奮する?」
自分が虐められて感じるMだとういうことを、初めて声で答えようとしている・・・。
チャットで答えるのとは、恥ずかしさが何倍にも感じられた。
「返事は?」
やはり、返事には躊躇する。
「ほら、この程度が答えれなくてどうする?」
「これからいっぱい、生き恥晒すことになるのに。」
生き恥・・・。
生き恥を晒す・・・。
何度も智美の頭の中でその部分が繰り返された。
恥ずかしいことされたい・・・。恥ずかしいことされて、それを人前に晒されてみたい・・・。
もう、自分の願望を声にして出さずにはいられない・・・!
「うぅ・・・は、はい・・・虐められると、興奮します・・・」
智美は、恥ずかしさで消えてしまいたくなるような感じがする。
しかし、逆に虐められる事への欲望は止められないくらい大きくなっている。
「そうだろう?素直に認めなきゃね。自分が虐められて感じる、変態マゾだって。」
「ほら、言ってみな。"ともみは、虐められて感じる、変態マゾです"って。」
「そんなの言うの、どうせ初めてだろう?しっかりと聞いててやるからさ。」
「わ、私は・・・虐められて感じる・・・へ・・・変態マゾです・・・」
もう、躊躇することは無かった。
智美が初めて声に出して自分を変態マゾと認めた瞬間だった。
変態マゾ・・・はあぁ・・・変態のマゾなんだ、私・・・。
私は虐められて感じる、変態マゾ・・・。
自分が変態のマゾであると認めた事と、今後の展開に対する黒くて甘い期待感で、
智美の鼓動はさらに早くなった。