<陵辱 第8話>
「我が領土での蛮行を即時停止し、速やかな撤退を希望します。」
ニナ・ローゼンバーグの言葉に、その場にいた帝国軍の参謀達は、
唖然としてしばらく言葉が出なかった。
白く巨大な塔の内部では、デイ・バレーの代表者と帝国軍第7軍の代表者による、
今後のデイ・バレーの統治のあり方について会議が開かれていた。
ただし、そう考えていたのは第7軍の方だけのようであった。
デイ・バレー代表者のニナと侍従の2人は、全く降伏文書に署名する気配が感じられない。
むしろ、まるで帝国軍に対して降伏文書に署名する事を求めているかのようであった。
ニナの予想外の言葉と自信に溢れた態度、そしてニナの持つ神がかった美貌によって、
帝国軍の参謀達は魔法にでもかけられたかのように、体が固まってしまっていた。
彼女の吸い込まれるようなブルーの瞳に見つめられた参謀は、思わず目を逸らしてしまう程だった。
ニナの最初の一言によって、会議の序盤はデイ・バレー側が制するかのように見えた。
しばらく返答ができない様子の帝国軍側だったが、
ようやく参謀の一人が確認するように語りかけた。
「…貴女は、現在の状況を把握されていないのか?
第7軍は、貴国の領土を軍事力によって完全に制圧している。
我々がこれから話し合わなければならないのは、帝国領となったデイ・バレーの今後についてだ。」
他の参謀も、ようやく石化の魔法が解けたかのように、この言葉に続いた。
「そうだ、帝国領となる以上、もうこれまでのような自治は認められない!
軍隊も解散し、今後デイ・バレーには帝国軍が駐留することになる!」
「当然、ローゼンバーグ王家は解体され、法体系は帝国のものが適用される。
貴女の罪は、帝国の法によって裁かれるのだ!」
第7軍の参謀達は、デイ・バレーの代表者達に屈服を求める言葉を浴びせる。
だが、ニナと2人の侍従達は、全く意に介さないように見えた。
ニナに至っては、その柔らかそうな唇に薄く笑みさえ浮かべている。
占領政策については、専門の参謀達に任せるつもりでいたローエンシュタインであったが、
これはどうやら一筋縄ではいかない、嫌な予感がし始めていた。
まさかな…
ローエンシュタインは、デイ・バレー侵攻の1週間程前に、ある噂が流れたのを思い出した。
それは、デイ・バレーに伝説の魔剣、「デーモン・ソード」があるという物だった。
ローエンシュタインとしては、その噂の真偽よりも、むしろ、噂の出処が気にかかった。
そのような噂によって、軍の士気が下がる事もありえる。そのような噂の出処が第7軍内部で
あれば、発見して罰する必要があった。
だが、不思議な事に噂の出処は不明なままであった。
第7軍内部から発生したものでなければ、後は相手方からの流入が考えられたが、
それにしても「デーモン・ソード」とは…。
敵の軍隊に不穏な噂、例えば皇帝陛下崩御の噂などを流し、敵軍の士気を削ぐという戦法は
昔からあった。だが、今回のものがそうだとしたら、あまりに馬鹿げた内容に感じられた。
伝説の魔剣、デーモン・ソード…
その剣が司るのは、圧倒的な"死"そのものだと伝えられている。
その力を開放すれば、老若男女、敵味方、善悪の区別無く、無条件に死が与えられるという。
確かにそのような物が存在すれば脅威ではあるが、あくまで噂は噂だ。
ローエンシュタインは、全く気にかけてはいなかった。
ところが、デイ・バレー攻撃の前日、帝都より予想を超えた命令がローエンシュタインの元へ届いた。
"デイ・バレーにて、デーモン・ソードを確保せよ。"
この命令書は、翌日に総攻撃を予定している第7軍上層部を驚かせた。
まさか、帝国軍本部では、それが実在すると考えているのか!?
ひょっとして、会談で見せたニナ・ローゼンバーグの余裕の源は、これなのではないか?
我々が侵攻後、自滅を覚悟でデーモン・ソードを使われでもしたら…。
共和国第9師団に加えて、デーモン・ソードまで…!
第7軍の参謀達は、驚愕し、混乱した。中には、撤退を言い出す者まで現れる始末だった。
デーモン・ソードに対する恐怖が絶頂に達しようとした、その時…
「落ち着け!」
ローエンシュタインは、慌てる参謀達を一喝した。
壁をもビリビリと震わせるその怒声は、うろたえる参謀達を一瞬にして萎縮させた。
「共和国軍が過去に2度侵攻した時も、デーモン・ソードが使われたという記録は無い!
過去2度までも滅亡寸前まで追い詰められながら、使わていない!つまり、ブラフだ!!
先日のニナ・ローゼンバーグの態度も、先週からの噂も、そして今回の命令においても、
全て周到に仕組まれた罠に違いない!我々第7軍が、このような噂に惑わされる事など、
あってはならんっ!」
ローエンシュタインのこの言葉によって、ようやくその場は収集がついたが、依然として
謎は残った。帝都からの命令書は、帝国の書式に沿ったものであり、正式な印まで押されていた。
見たところ、怪しい点は見受けられない。この命令書の内容がデーモン・ソードの確保で
なければ、この命令書自体を疑う者など、誰もいなかっただろう。
結局、その翌日、予定通りデイ・バレーへの総攻撃は開始された。
そして、一部で懸念されていたデーモン・ソードについては、何も問題は無いように思われていた。
そう、たった今、この時までは…。
その時、沈黙を守っていたローエンシュタインとニナの視線が合った。
ローエンシュタインの刀剣のように鋭い灰色の瞳と、ニナのアイスブルーの瞳が交錯する。
二人の視線の激突に、その場が一瞬で静かになった。
ローエンシュタインは、ニナの自信に満ちた視線で確信した。
このデイ・バレーには、間違い無く何かがある。
この状況を一変させる可能性を持った、何かが。
とその時、静寂を破って1人の兵士が慌てた様子で部屋に入ってきた。
そして、ローエンシュタインに小声で耳打ちした。
「向かいのもう一つの塔について、分かったことが…。」
ローエンシュタインはその場を参謀達に任せると、その兵士と共に部屋を後にした。
そして、その報告について驚愕する事となった。
「向かいの塔ですが、外壁は白い漆喰を塗り固めたもので、入口の扉は粗末な木製です。
しかし、その内部は見たこともない構造になっているようです。
扉は内部に進むにつれて強固なものになっていて、現在は斧が欠ける程の分厚い扉に阻まれており、
前に進めない状況です。それから、建物の壁についてですが、一番外側は漆喰の壁ですが、
内部は全て金属製のようです。こんな構造は、帝都でも見たことがありません。」
ローエンシュタインは、継続して建物を調査する事を指示すると、元の部屋に戻った。
そして、再びニナと視線が合った。相変わらず、その表情には余裕が伺えた。
ニナ・ローゼンバーグ、何を隠している?そして、何を考えている?
まさか、デーモン・ソードが本当に実在するとでも言うのか?
それがお前の、その自信の源なのか?
ローエンシュタインは、まだ戦いの只中であることを認識し始めていた。
一方、デイ・バレーの領内では帝国軍兵士による残酷な"宴"が続けられていた。
「さあ、見てろよ、お嬢ちゃん。これから、愛するママの痴態をたっぷりと見せてやるからな!」
両手両足を4人の男達に押さえつけられた状態で、ガブリエラには抵抗することなど出来ない。
兵士は、大きく開かれたガブリエラの性器に、悪魔の媚薬、フォーリング・ダウンをたっぷりと
塗りこんだ。媚薬がたっぷりと付いた2本の指がずっぷりと奥まで挿入され、子宮口をこねくり回す。
体の一番奥まで強力な媚薬を塗りこまれた哀れな女は、この後間違い無く生き恥を晒す事になる。
その痴態と歓喜の声を、憎い帝国軍兵士達と、愛する娘の前で晒すのだ。
媚薬の効果は、すぐに現れ始めた。
ガブリエラは心臓の鼓動が早くなり、体の奥が熱くなってくるのを感じた。
そして、あそこがムズムズと痒いような、切ないような何とも言えない感覚に襲われた。
生理前に欲しくなるような感覚に近いが、それを何十倍にも膨らまして、更に体全身を覆う
ゾクゾクとした背徳の感覚…。生まれて初めての感覚に、ガブリエラは戸惑った。
「く…う…っ、ああっ!何、何したのおっ…ああっーー!」
両手両足に力を入れても、男達に押さえつけられて身動き一つ出来ない。
その拘束されている事自体が、ガブリエラの興奮に拍車をかけた。
全裸でベッドに大の字に拘束されて、哀れな姿を晒している自分…。
そう考えただけで、あそこが更に熱くなり、その熱は割れ目から溢れだそうとしていた。
我慢しようにも、体が言うことを聞かない。
そしてついに、男達の目の前で、割れ目から熱い体液がとろりと溢れ流れ落ちた。
それは、尻を伝って、シーツにシミを作った。
「ははっ!この女、もう大洪水だぜ!完全に溢れ出してやがる!」
「ああ、本当だ、乳輪ごと勃起しているぜ、この女!」
男達は、口々にガブリエラの痴態を罵った。
ガブリエラは男達に酷い言葉を浴びせられる度に、体の奥に熱い何かが生まれるのを感じていた。
嘲笑され、虐げられ、惨めな思いをすればする程、体が熱く火照ってくる…。
それは、子宮で熱い塊となって生まれては、胸の辺りで切ないようなゾクゾクした感覚となって、
全身へと広がっていった。
「もう、我慢できないんだろ?こんなにいっぱい、溢れさせて…。
ほら、これ見てみろ!俺の指で糸引いてるのがわかるだろ?こんなに濡らしやがって!
今から、お前の本性暴いてやるからな!覚悟しとけよ!」
男はそう言うと、透明な体液が溢れ出す割れ目に、固くなった肉棒をあてがった。
溢れ出す体液で、割れ目に這わせた先端からぬちゃぬちゃと音がした。
「あ…ああ…、も、もう…。」
ガブリエラは、たまらず声を上げた。
全身が、男を欲していたのだ。もう、理性で我慢出来る限界を超えていた。
「もう、何なんだ?どうして欲しいのか、自分で言ってみろ!」
帝国軍兵士の罵声に、ガブリエラは小さな声で答えた。
「い…入れてください…。」
「あーん?何を入れてくださいだ?娘にも聞こえるように、大声で言ってみろ!」
「お、おちんちん…い、入れてください…。」
「ぜーんぜん、聞こえねえっ!ほら、もっと大きな声で言うんだよ!
何をどこに入れて欲しいんだ?言えなきゃ、いつまでたってもこれはお預けだぞっ!!」
男はそう言うと、大きく膨らんだ亀頭を割れ目に沿わせてくちゅくちゅと音をさせた。
もう、ガブリエラに選択の余地は無かった。
ガブリエラは目をぎゅっとつむると、唇を震わせながら屈辱的な言葉を口にした。
「お、おちんちん!おちんちんを、私のおまんこに入れてくださいっ!」
その言葉を口にしたとたん、ガブリエラの体の中に一際熱いゾクッとしたものが湧き上がった。
それは、胸の辺りではじけると、全身をゾクゾクする被虐の快感となって襲った。
「ほら、お嬢ちゃん、聞こえたかい?ママが、おじさん達のおちんちんを入れて欲しいってよ!
こんなにお願いされちゃあ、おじさん達も無視するわけにはいかないよな?」
男はそう言うと、ガブリエラの両足を大きくM字に開き、その割れ目にぐっと肉棒を押し込んだ。
そして、そのまま一気に奥まで挿入する。
「くっ…!あっ!ああっ!あああああっーーーーー!!」
媚薬を塗られて、限界まで我慢させられた後の挿入である。
娘の目の前であっても、ガブリエラに歓喜の声を抑える事など不可能だった。