「被虐妄想 第4話(山中美紀(28)の場合)」
「舞衣…好きだ…好きだよ、舞衣…。ああっ、舞衣!舞衣ぃっ!」
浩二は憧れの彼女の名前を叫びながら、張り裂けんばかりに硬くなった肉棒で突きまくった。
大きく開かれた女の両足は、浩二の乱暴なピストンで激しく揺すられている。
「中…中に出すぞ!いいよな?中に出して…。舞衣の中に、精液ぶちまけてやるからな!」
「う、うううぅ……」
女は目に涙を溜めながらも、浩二に拒否の意思は示さなかった。
浩二の腰の動きが、更に激しさを増してゆく。
その時は、もうそこまで来ていた。
「ああっ!舞衣!舞衣っ!舞衣ぃっーー!」
浩二は女の体を逃げられないようにぎゅっと抱きしめると、
目をつぶりながら頬ずりをした。
そして一番奥まで突き上げながら、舞衣の事だけを想いながら果てた。
どくっ!どくんっ!どくっ、どくぅっ…
美紀は、体の奥に熱いほとぼしりを感じた。
浩二の熱い精液が、浩二が愛する舞衣の事を思いながら射精した精液が、
自分の中に放出されたのだ。
惨めだった。
浩二は自分の体を抱きながら、頭の中では舞衣という憧れの彼女の事を想っているのだ。
美紀は、浩二の愛する舞衣の"代替品"として扱われていた。
"ダッチワイフ"
今の美紀を表す言葉として、これ以上に適当な言葉は無かった。
美紀は、生きたダッチワイフだった。
美紀と浩二が知り合ったのは、浩二が隣の部屋に引っ越してきて美紀の所に
挨拶に来た時だった。聞けば、高校を中退して親戚の工場を頼って上京したと言う。
はきはきしたしゃべり方とその日焼けした笑顔も、美紀にとっては好印象だった。
まだ18歳になったばかりの浩二に、美紀は初々しさと少なからず恥じらいを覚えた。
今年で28歳になった自分と比べて、10歳も年下の男の子が隣に引っ越してくるなど、
思いもしていない美紀だった。
それから、美紀と浩二は徐々に親密さを増していった。
最初は朝に挨拶をする程度だったが、何度か夕食を一緒に食べに行ったりもした。
そして休日の朝、美紀はかすかなバイクの排気音で目が覚めた。
音は道路ではなく、駐輪場の方から聞こえてくる。しかも、聞きなれた原付の音では無い。
そう言えば、浩二が工場の先輩にバイクを譲ってもらう話をしていた。
美紀は着替えると、排気音のする駐輪場へ向かった。
すると、浩二の前には大きな黒いバイクが置いてあった。
浩二は、満面の笑みで美紀を見た。
「おはよう、美紀さん。どう、これ。俺のバイク。でかくてかっこいいでしょ?」
バイクの横のエンブレムには"HONDA CB1000SF"とあった。
ぱっと見た感じ、全体的に大きいのだが、特にエンジンとタンクが異様に大きく見えた。
バイクの事はよく分からない美紀だったが、エンジンに切れ込みが無かった。
「これ、もしかして1000cc?私の車の倍の排気量だわ…。こんな大きなバイク…乗れるの?」
唖然とする美紀の乗る車は、550ccのアルトワークスだ。
かなり古い車だったが、大切に乗っている。ある意味、貴重な車である。
隣の原付と比較すると、そのバイクはとてつもなく大きく見えた。
身長が160cm無い美紀が跨ったら、片足さえも地面に届かないかもしれない。
だが、身長が180cm近くあり、すらっと長い足の持ち主である浩二が跨ると、そののかかとは、
両足ともしっかりと地面に付いていた。美紀はその姿に素直に"かっこいい"と思った。
だが、それは言わないでおいた。
「エコが叫ばれてる時代に、前時代的な乗り物ね…。これ、リッター何キロ走るのよ?
しかも、1人しか乗れないなんて。」
「美紀さん、バイクにエコを求める人なんていないって。
それに、バイクは基本的に二人乗りだよ。
美紀さんの分のヘルメットもあるから、後ろに乗りなよ。」
笑いながら応える浩二からヘルメットを受け取ると、美紀は恐る恐るステップに足を掛けた。
視線が高いが、バイクが大きいせいか思ったより安定していた。
そして、美紀は浩二の体にそっと腕をまわした。
「しっかりつかまっててよ!」
そう言うと、浩二はスロットルを何度か軽く吹かせて発進した。
バイクに乗るのは初めての美紀だったが、初夏の日差しの中、風を切って走るのは気持ちが
良かった。浩二は引っ越してくる前にもバイクに乗っていたらしく、運転には慣れていた。
大きなバイクを自在に操り、次々と車をパスして前に出て行く。
浩二のTシャツから出た鍛えられた腕が、バイクをまるで生き物のように操った。
丘を目指す登りの直線道路に出た時、既に周りには車は一台も無かった。
浩二はギアを一段落として、スロットルを開けた。
エンジンの咆哮と共に、大型バイク特有の太いトルクが地面を蹴り、強烈な加速をもたらす。
体が置いていかれそうになる美紀は、浩二の鍛えられた硬い腹筋にまわした腕に、ぎゅっと
力を込めた。美紀の胸が浩二の背中にぐっと押し付けられ、薄い布を通して浩二の体温と汗を
感じた。そしてその頼りがいのある広い背中に、美紀はいつの間にか全てを預けていた。
その夜、美紀は浩二とベッドを共にした。
美紀は浩二の体に丹念に舌を這わせた。
厚い胸板、鍛えられた腹筋、そして期待通り大きくて血管の浮き出たペニス。
硬く勃起したペニスの先端から、既に透明な液体が溢れ出てきている。若いのだ。
18歳の鍛えられた体が、とてつもなく愛おしく感じる。
美紀は、この若くて鍛えられた体で、自分を支配して欲しいと感じた。
その夜、美紀は少し乱暴とも思える浩二の激しいピストンによって、何度も絶頂の声を上げた。
その日から、美紀は浩二の、いや浩二の体の虜となった。
美紀は、毎晩浩二の若い鍛えられた体を貪った。
硬くなったペニスに舌を這わせ、口に含み、口を大きく開けるとそれを喉の奥まで呑みこんで、
その形、熱、味を喉で味わった。
そして何より、硬い肉棒が自分の中に入ってくる瞬間、この挿入感がたまらなかった。
腰の動きは少し乱暴で自分本位だが、その乱暴な感じにも浩二の若さを感じていた。
「ああ…、美紀さん、美紀さん…!」
浩二は美紀の名前を呼ぶと、更に激しく前後に腰を動かした。
そして、最後は美紀の胸にその若い欲望をぶちまけた。
硬くなった美紀の乳首に、熱い精液が勢いよく振りかけられた。
美紀は、浩二の若くてエネルギッシュな肉体には満足していた。
だが、はっきり言って、まだ少年とも言える浩二の内面には魅力を感じていなかった。
確かにバイクの運転はかなりのものだが、それが生活の糧になる事は無い。
また、高校中退という事もあってか、浩二の話には美紀から見て幼稚な面が多々見られた。
今の仕事も、いつまで続くか分かったものでは無かった。
最近はバイクを乗り回してばかりで、仕事も休みがちである。
だが、美紀にとってその若い体は何にも代え難かった。
ペニスは射精しても直ぐに復活して硬さを取り戻し、何度も美紀を快感の渦に沈めてくれた。
もし出来る事なら、仮に浩二が無職になったとしても、死なない程度の食費を渡して、
ずっと自分の下で囲っておきたいとまで考えていた。
まるで浩二の体を物のように扱うようで気が引けたが、それが美紀の正直な気持ちだった。
だから、浩二からその言葉を聞いた時は、美紀は本当にびっくりした。
「美紀さん、俺のダッチワイフになってよ…。」
最初に言われた時は、意味が分からなかった。
むしろ、自分が浩二の事を性処理の道具のように考えていたというのに…。
だが、続いて出た浩二の言葉は、美紀の心臓を射抜いた。
「知ってんだぜ。あんた、マゾなんだろう?
乱暴に物みたいに扱われて、あそこ濡らしてるのは分かってんだぞ。」
確かに、浩二の言う通りだった。
一度両手を頭の上で押さえつけらてやられた時などは、頭の中が真っ白になる程興奮した。
言葉でなじられるのも、好きだった。
「俺の物になりたいならさ、とりあえず部屋の合鍵くれよ。
おれがお前の事使いたくなった時に、いつでも使えるようにさ…。」
美紀は、言われるままに部屋の合鍵を渡した。
自分でも、もう何がどうなっているのか分からなかった。
ただ確かなのは、自分が浩二の肉体的な支配を欲しているという事だった。
それ以来、浩二は美紀をぞんざいに扱うようになった。
真夜中に突然叩き起こされ、相手をさせられる事もあった。
夜中に突然部屋の扉を開けて入ってくる浩二は、レイプ犯そのものだった。
だが、気持ちとは逆に、体の方はそれらの被虐行為に敏感に反応していた。
無言でパジャマを剥ぎ取られてぶち込まれるという行為が、美紀の被虐心に火をつけた。
体の奥から湧き上がる甘美な黒い炎が、美紀の体を内側から容赦なくあぶり、
美紀を灼熱の絶頂へと誘った。
どこからか買ってきたのか、体操服や、セーラー服を着せられる事もあった。
28歳の美紀には似合っているとは言いがたかったが、浩二はその体操服とセーラー服
そのものに興奮しているようだった。服を自由に着せ替えられて、性の相手をさせられる。
まさに、性処理の道具。ダッチワイフだった。
もう、今までのように行為の最中に美紀の名前を呼ばれる事も無くなり、何と他の女の名前を
耳元で叫ばれたりもした。美紀にとっては、これが一番つらく、時には涙を流した。
他の女の事を想像しながら抱かれるなど、女としての、最大の屈辱である。
だが、これをやられている時に、美紀は一番自分がダッチワイフにされていると感じ、
悲しくもあり、同時に興奮した。そして今夜も、美紀は他の女の名前で犯されていた。
生きたダッチワイフとして…。
「舞衣っ!好きだよっ!舞衣っ!」
浩二は舞衣という女の名前を連呼しながら、美紀の体を揺すっていた。
大きく肥大したペニスは興奮し、血管が浮き出て硬直している。
そして、性器をかき回されてぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てながら、哀れなダッチワイフは
快感と被虐の涙を流していた。
嫌…、他の女の名前でいくのは…それだけは嫌…
ああ、だめ…私、こんなに酷い事されてるのに…
こんなに若い男の子に、性のおもちゃにされてるのに…
だめ、いっちゃう、おもちゃにされていっちゃう…!
「あっ、ああっ、だめ、いくっ!いっちゃうぅっ!!」
「中に出すぞ!舞衣っ!舞衣ぃっーー!」
浩二はピストンを早めると、美紀の体を両手で抱え込んでがっちりとホールドした。
もはや、美紀に射精から逃げる術は無い。
だめ、我慢できない…
いく…いっちゃうぅ…!
中に出されて…他の女の名前でいっちゃうっ!
とその時、浩二の腰がぐっと突き上げられた。
美紀の子宮口が怒張したペニスの先端に押し上げられる。
それと同時に、浩二の体がぶるっと震えた。
「出る!舞衣!舞衣っーー!!」
どびゅっ!どびゅっ!どびゅううぅっーー!
浩二の叫び声と共に、若い精液が勢いよく美紀の中にぶちまけられた。
その熱いほとぼしりを、嫌でも感じさせられる美紀。
自分の知らない女の名前を耳にしながら、美紀は絶頂の階段を強制的に昇らされた。
「ああっ!いく、いっくうぅぅっーー!!」
美紀は背中を大きく反らせると、腰をビクビクと痙攣させながら、何度も絶頂に達した。
哀れなダッチワイフとして、歓喜の涙を流しながら…。