<拷問 第8話>
「リンチ大将、お待ちください!今、攻勢に出るのは危険です!」
共和国軍の作戦参謀サラは、必死にリンチ大将の説得を試みていた。
「来週には雪になります。このままトランに篭城して帝国軍の撤退を待つのが、
最も損害が小さく、また必勝の策です。」
「ふん、ここに引篭もって帝国軍が撤退してくれるのを待つなど・・・。それを勝利言えるか!
それに、現に帝国軍は撤退を開始したという情報が入っている。
しかも敵の密偵からの情報によると、帝都までの完全撤退だと言うではないか。
敵は補給が尽きて疲弊し、帝都に逃げ帰ろうとしているのだ。
この機を逃してなるものか!」
だが、サラも引き下がらない。
「撤退といっても、敗走と呼べるものではありません!
帝国軍の撤退は一部に乱れは見られるものの、全体的には整然としています。
安易な追撃は、逆に反撃を受ける可能性もあります!
トランを出ての戦闘は、何としても避けるべきです!」
リンチはだんだん、この女参謀を疎ましく感じるようになっていた。
先日の会議の時より、いちいち自分の言葉に反論をしてくる。それも、理路整然とである。
ようやく敵兵士からの"帝国軍完全撤退"という決定的な情報を入手したというのに・・・。
まったく、首都の参謀本部の連中も、厄介な女を派遣してくれたものだ。
「第9師団を指揮するのは私だ!士官学校を出たばかりの小娘に、実戦の何がわかるっ!」
リンチも明日の朝からの戦闘準備で気が立っていた。
思わず、感情的な言葉を口にしてしまう。
「しかしっ!」
サラはリンチ大将の軍服を掴み何とか出陣を思い留まらせようとするが、
もはや流れが変わる事は無かった。
「おい!この小娘を、戦闘が終わるまで地下牢にでも放り込んでおけっ!」
サラはリンチ直属の部下に両脇を抱えられると、そのままリンチから引き剥がされた。
細くて軽いサラの体は2人の兵士によって簡単に持ち上げられると、
そのまま本当に地下の牢屋に入れられてしまった。
もはや、共和国軍第9師団と帝国軍第3軍の対決は避けられない情勢となった。
共和国軍第9師団、動く・・・!
その報が帝国軍第3軍にもたらされたのは、撤退を開始して2日目だった。
どうやら、共和国軍を誘い出すレミーの策は成功したようである。
あとは、のこのこ出撃してきた第9師団の連中をどう料理するかであった。
出撃してきた共和国軍の兵士は約5000。ほぼ全軍である。
それに対して帝国軍の兵士は3000あまり。
数の上では不利だが、トランに篭城されるよりはマシである。
また、帝国軍には"決戦兵器"であるオークの部隊が控えていた。
この部隊の運用が勝敗の鍵を握っているのは間違い無かった。
その日は朝から深い霧に包まれていた。
リンチ大将率いる第9師団は、逃げる帝国軍の最後尾に食らい付こうと、
辺りが霧に包まれた幻想的な風景の中を進み、広い台地に迫った。
偵察部隊からの情報によると、帝国軍は台地の上を北に向かっており、
そのまま台地を通り過ぎようとしていた。
台地を降りる通路は狭く、3000もの部隊を反転させるのは容易ではない。
この時、リンチは勝利を確信した。
このまま一気に台地を越え、台地を降りようとしている帝国軍の最後尾を
取り囲んで攻撃すれば、敵を後ろから各個撃破できる。
第9師団は、台地へと登る道を一気に駆け上がり始めた。
しかし、台地から降りる道が狭ければ、台地へ登る道も狭かった。
5000人の兵士を台地に展開するには、台地に上がる細い道を縦列に進むしか無い。
第9師団がようやく2000人ばかりの兵士を台地に展開した所で、異変は起こった。
それまで台地を包んでいた深い霧が、西から東にゆっくりと消え始めたのだ。
まるで、舞台のカーテンのように・・・。
そして、霧のカーテンが完全に開いた時、リンチ達の目に信じられない光景が映し出された。
それは、こちら側を向いて整然と陣を形成した帝国軍であった。
それも、台地に上がってくる自分達を取り囲むように布陣している。
帝国軍は、台地を降りようとしていたはず。いつの間に反転していたのか・・・。
浮き足立つ、第9師団。
現在、台地の上に展開できているのは、2000人ほどである。
この機に攻撃されると、圧倒的に不利なのは誰の目にも明らかであった。
とその時、軽快なラッパの音と共に帝国軍の一斉攻撃が始まった。
3000対2000。
数の上では有利だったはずの共和国軍が、今度は逆に劣勢に立たされる事となった。
しかも、陣形は圧倒的に不利である。
敵に取り囲まれた上、後背に逃げる道は登ってきた細い道のみである。
しかも、そこには台地へ上がろうとしている自軍の兵士で埋まっている。
退路は完全に絶たれた。
台地の北側から、帝国軍兵士3000が迫る。
共和国軍側も、何とか展開できている2000で陣形を形成した。
既に退路は完全に絶たれているのだ、もはや戦い打ち勝つしか道は無い。
それに、後背では自軍の兵士が台地へと展開中である。
全軍を展開できれば、5000対3000。
平地でなら、その数の差は最大限に発揮されるはずである。
共和国軍には、そのための時間稼ぎが必要だった。
しかし、第9師団にその時間は与えられなかった。
帝国軍を迎え撃とうとする第9師団の側面に、揃いの甲冑を身にまとった部隊が現れたのだ。
全身を銀色に輝く装甲で固め、その身長は兜も入れると2メートルを超えていた。
帝国軍の"決戦兵器"、オーク兵団である。その数、200。
北から突撃してくる帝国軍兵士3000に気を取られていた第9師団は、突如現れたこの
オークの部隊に東西から挟み撃ちにされ、中央部分で完全に分断されてしまった。
全身を強固な装甲で覆ったオークの部隊の攻撃力は凄まじかった。
全部で60キロを超える重装甲は、共和国軍兵士の弓矢はもちろん、剣までも跳ね返した。
逆に、オークの豪腕から振り下ろされる重い斧は、共和国軍兵士を鎧ごと分断した。
第9師団を大混乱に陥いれ、その分断に成功したオークの部隊は、そのまま分断した後ろ半分の
共和国軍兵士を、南側に一気に押し返した。
オークの兵団が横一列になって向かってくる光景は、第9師団にとって"恐怖"そのものだった。
逃げ惑う共和国軍兵士を、銀色の非情な兵士は次々と虐殺してゆく。
そして、オークに分断されたあとの半分の兵士達も、帝国軍の兵士3000に取り囲まれ、
3倍の敵を前にして殲滅の憂き目に遭おうとしていた。士気も著しく低下している。
リンチ将軍は、現在の状況が信じられないでいた。
なぜだ・・・帝国軍はこのまま帝都まで逃げ帰るのでは無かったのか・・・?
我々は、まんまと帝国軍の策に嵌められたというのかっ!?
とその時、不運な指揮官の首を、一本の矢が貫通した。
共和国軍第9師団は、混乱の極みに達していた。
台地の上で何が起こっているのか、台地への細い道を進んでいる後方の部隊まで情報が伝わらず、
台地へと上がった所で、帝国軍に包囲殲滅させられる事を何度も繰り返した。
オーク達の銀色の装甲は、共和国軍兵士達の血で真っ赤に塗装されていった。
共和国軍兵士達は、それを見て戦わずに次々と敗走してゆく。
共和国軍第9師団は、完全に瓦解した。
そして、帝国軍第3軍の勝どきの声と、共和国軍兵士の死体が台地を埋めた。
その翌日、帝国軍第3軍は、反転してトランを包囲した。
主力の軍を欠いたトランの抵抗はそれほど無く、半日でその城門が開いた。
ここに、共和国の城塞都市「トラン」は、帝国軍の手に落ちたのである。
戦略的に見て非常に重要な拠点である城砦都市トランの陥落は、共和国にとって衝撃だった。
しかし、トランの再奪取は、少なくとも今年中は無理なようである。
トラン陥落から3日後、とうとう雪が降り始めた。
レミーは暗い地下へと続く階段を降りた。
最下層のフロアまで降りると、蝋燭の明かりに照らされた通路の一番奥の方から、
微かに若い女のあえぎ声が聞こえる。レミーはその声のする方へ、静かに足を進めた。
そして鉄格子の嵌めてある牢屋までたどり着くと、その横からそっと内部を覗き込んだ。
そこに、ランプの柔らかな明かりに照らされた、自分のかわいいペットを確認する。
体中を精液でべとべとに汚され、四つんばいになって上と下の両方の口を男達に捧げている。
白い尻をわしづかみした男が一突きする度に、子宮口と喉の奥までペニスを突っ込まれ、
目に涙を浮かべながら必死に舌を這わせて奉仕している。
レミーはそんなチェーンの姿を、暫くじっと観察していた。
まるで、男の"おもちゃ"そのものね…。
レミーはチェーンの姿を見て、胸の奥からゾクゾクと快感が湧き上がってくるのを感じた。
何てみっともない姿なの…男達に、それも敵国の兵士達に犯されるなんて…。
自分の策でこのような目に遭わせておきながら、
レミーはチェーンの置かれている状況を楽しんだ。
いつも活発で明るく、大きな目がくりくりしているチェーンが、
今は自分の目の前で男達に体をおもちゃにされて、めちゃめちゃに犯されている…。
ああ…いいわ、チェーン…その無様な姿…。
自然と口が僅かに開き、その薄い唇の間から、胸で熱せられた熱い息が漏れる。
もっと…もっとあなたの惨めな姿を私に見せて…。
レミーは手をそっと自分の左の胸に這わせると、ゆっくりと愛撫を始めた。
服の上からそっと乳首を触ると、既に硬く勃起しているのが分かる。
ああ、チェーンが男達に犯されてるの見ただけで、こんなになっちゃった…。
もう、下の方もぐっしょりだわ…はああ…もう、我慢できない…。
レミーは太ももをキュッと寄せると、ゆっくりと手を下の方に伸ばした。
パン、パン、パン、パンッ……
ランプの明かりだけの暗く湿った地下室に、尻に肉を打ち付ける音が響く。
激しいピストンによって、全身を大きく前後に揺すられるチェーン。
ランプの明かりによって、その淫らな姿が壁に大きく投影されている。
勢いを付けて深く突かれると、チェーンは頭を激しく振って大声で快感を表した。
「ああっ!いいっ!すごいぃっ!!
あっ、だめっ…またっ!、またいくぅっ!!あああああああああぁっーーーー!!
体を震わせ、大声を上げながら絶頂を繰り返すチェーン。
媚薬の効果によって被虐性を極限まで高められたチェーンは、激しく犯されれば、
犯されるほど、その深い快感は増して行った。
「だめ、すごいぃっ!気持ちいいっ!気持ちいいーーっ!!」
チェーンが大声を地下室に響かせながら絶頂を迎える瞬間、レミーは右手に力を入れ、
左の胸をぎゅっとわしづかみにした。
はああああぁぁっ……いいわ…、チェーン…。
犯されながら、何度もいっちゃうなんて…何て恥ずかしい女なの…。
あなたが惨めに犯されている姿、最高よ…。
そんなに、足を開かされて、ああ…奥の奥まで、体の中をかき回されてるのね…。
もっと、もっと狂って…私のかわいいチェーン…。
レミーはあそこに這わせた指に、ぎゅっと力を入れた。