<飼育 第4話>
その後も、オーク達による陵辱は続いた。
一匹が射精すると、次のオークが直ぐに入れ替わる。
まだ前のオークが吐き出した精液が滴り落ちてきている膣に、怒張したペニスが突き入れられる。
人間としての尊厳は完全に失われ、邪悪で下劣な亜人種であるオークに、いいように使われている。
女達は、完全に性欲処理のための道具と成り果てていた。
あまりにも惨めで、悲惨な状況だった。
しかし、その状況に反して女達は歓喜の声を上げている。
この惨めで屈辱的状況にも関わらず、それをはるかに上回る甘美な快感が、オークの精液によって
与えられていたのだ。その媚薬としての効果はそれ程長く続かないが、何度も連続で射精されることにより、
その快感は増幅されていた。
「も、もう…い、いくうぅぅぅーーー!!」
「あ、あああああぁぁっ、いくっ!、いくうぅっっ!!」
「ああ、いく!、いくぅ!!いっくぅぅぅーーーー!!!」
女達の気をやる声が、納屋に絶え間なく響く。
体を小刻みに震えさせながら海老ぞりになって、声と体で絶頂を知らせている。
強制的に絶頂を極めさせられ、悲しみに涙する者、
もはや完全にオークの虜となり喜びの涙を流す者、両者が存在した。
しかし、前者が後者にとって代わるのは、時間の問題であったが。
「いいか、気をやる時は、必ずああしてちゃんと言うんだぞ。
お前ら雌が、オークに絶頂を極めさせられている事を自身で実感するためにな。」
飼育係は、下品な笑みを浮かべながらエリスに言った。
エリスは屈辱と惨めさで、涙を流した。
自分も、あの女たちのように惨めに陵辱されながら、絶頂を知らせる言葉を口にするのだろうか…。
エリスにとって絶頂を口にするのは、非常に羞恥心を掻き立てられる行為だった。
今まで婚約者の男との間に何度も絶頂を感じたことはあったが、「いく」などという言葉を口にしたことはない。
むしろ、それを何とか悟られまいとするようにしていた。
オークに犯されるだけでも屈辱であるのに、さらに強制的に絶頂を極めさせられ、
それを大声でオークに知らせなければならないとは。あまりにも惨め過ぎる…。
絶え間なく吐き出されるオークの精液の臭いが、納屋に充満し始めた。
人間のそれよりも、酷く生臭い臭いがする。しかもその量が大量なため、その異臭は酷いものであった。
しかしその生臭い臭いさえも、繋がれた女達の興奮を高める要素となった。
飼育係は、エリスにこの納屋での規則をいくつか説明した。
重要なものは二つ。いずれも、鐘の音がサインになっていた。
1.鐘一つで尻を突き出し、犯してもらえる体制になること。
2.鐘二つで餌と排泄の時間。食事と排泄は同時に行われる。
餌は、1日に3回。深夜になって寝ている時以外はほとんど陵辱される時間だ。
食事は「餌」という言葉で表現された。もはや、自分は完全に家畜扱いなのだと思わされた。
悲惨なのは、食事と排泄が同時に行われることだ。
鐘の音と同時に、今まで我慢していた小便と大便を四つんばいのまま排泄し、同時に餌を食べなくてはいけない。
規則を破った場合、容赦なく鞭がふるわれた。
あとは、気をやる時は必ずそれを宣言することだった。それを「いく」とうい言葉で表現せねばならない。
そして、エリスには事態を悲しんでいる余裕はなかった。
本当の地獄が、近づいていたのだ。
「よし、お前はこっちだ。」
飼育係は、エリスの首輪に繋がれた鎖をぐいっと引っ張った。
もう、エリスに抵抗する気力など無い。そのまま引きずられるように連れて行かれる。
養豚場の豚のように区画分けされ、女達は皆同じ方向を向いて四つんばいになっている。
もちろん全裸で、今はオーク達に激しく全身を揺さぶられながら歓喜の声を上げていた。
そこに、一つの開いた区画があった。どうやら、ここが自分の場所らしい。
飼育係はエリスの着ている薄手の服に手をかけると、一気に破り捨てた。
「ひっ」エリスは小さく悲鳴をあげる。
飼育係はお構い無しにビリビリと容赦なく破り捨て、一瞬にして全裸にした。
「ふん、いい肢体してるじゃないか。」
飼育係は嫌らしい笑みを浮かべると、エリスの形の良い乳房に手を伸ばした。
下の方から、右の乳房をわしづかみにする。
「あうっ」
エリスは思わず声を漏らす。
今まで婚約者のディーンにしか触れられた事の無い肢体を、面識の無い男の手が這う。
酷い屈辱感が、エリスを襲った。
飼育係は、そんな事はお構いなしに乱暴に乳房を揉みしだく。
若く、張りがあって吸い付きそうな柔らかな肌を楽しんでいるようだ。
「ううぅ…」
恋人による愛撫とは全く異なる、ただ感触を味わうだけの、粗雑で乱暴な手の動き。
一度は生き残るために耐える事を決意したエリスだったが、実際に肢体を触られるとその決意も揺らぎ始めた。
その時、エリスの若く美しい裸を目にして、両隣に並んで順番を待っていたオーク達がエリスの区画に並び始めた。
どうやら、オークにもエリスの美しさが理解できるらしい。
しかし、その事はエリスにとっては不幸であった。
飼育係はエリスをその区画に放り込むと、四つんばいにさせて両手両足を鎖でつなぎ始めた。
もう、抵抗する気力は無い。ただ、恐怖で体を震わせながら涙することしかできなかった。
鎖に繋がれ、四つんばいになったエリスの白く形の良い尻を見て、オーク達がさらに集まってきた。
ああ、いや…!惨めすぎる…。
ディーン以外の、それも人間でないオークの慰み物にされるなんて…!
だが、エリスの思いは完全に無視された。
飼育係は、最後に首輪の鎖を床に繋いだ。
ガチンという金属同士が組み合わさる冷たい音が、無情に響く。
エリスがオークのための性欲処理の道具となる準備は、すべて整った。