<陵辱 第3話>
「ち、ちくしょおおおっーーーー!!ハンナ!ハンナー!
よくも俺のハンナにっ!殺すっ!殺してやるっー!!」
目の前で妻を犯された男は、大声で叫びながら怨嗟の言葉を吐いた。
だが、男の体はロープで杭にしっかりと拘束され、身動きが取れない。
出来る事と言えば、空しく叫び続ける事だけである。
そして男の悲鳴にも似た叫び声は、帝国軍兵士にとって"宴"をより盛り上げる為の
余興に過ぎなかった。
「いやあああっーー!やめてっ!こ、これ以上、主人の前ではっ!」
ハンナと呼ばれた女は、叫び声を上げながら犯され続けた。
全裸に剥かれた白く美しい裸体が、複数の屈強な男達によって、無残に貪られていく。
空しく杭に縛り付けられた、愛する亭主の目の前で。
帝国軍第7軍による無慈悲な"宴"は、まだ始まったばかりである。
もちろん、規律によって体裁を成す軍隊において、このような蛮行は本来なら許される
事ではない。都市を攻撃する度に、兵士達が我先にと強姦や略奪を始めたのでは、
占領もままならない。その為、帝国軍第7軍にも当然ながら厳しい規律が存在する。
強姦や略奪行為を行った者に対しては、厳しい処罰が与えられた。
その代わり、占領後にこのような"宴"を行う事を兵士に対して約束する事は、
この時代ではそう珍しい事では無かった。兵士達は、占領後の食べ物、酒、女を
夢想しながら、規律を守って戦うのだ。
また戦争の勝敗とは、紙一重の事も多い。
圧倒的に優勢かと思えば、次の瞬間には劣勢に陥り、あっという間に一つの部隊が
全滅したかと思うと、軍全体が致命的な打撃を受けて敗退を余儀なくされる。
戦いの神が存在するとしたら、きっと移り気の多い女神であろう。
ひょっとしたら、今回の戦いで自分は死んでいたかも知れない。
今、杭に結わえられていたのは、自分だったかも知れない。
そう思うと、兵士達は亭主の前でその妻を犯す事によって、今、自分は生きているのだと、
今、自分は勝者の側にいるのだと、確認する事ができた。
兵士達は、この狂乱の"宴"によって、混乱の時勢で自分が今どちら側にいるかを、確認するのだ。
そして、"宴"には3日という期間が区切られている事が、兵士達の蛮行に更に拍車を駆けた。
"宴"が許されている間に出来るだけ多くの女を抱こうと、女に飢えた兵士達が無抵抗な
女達に牙を剥いた。嫌がる女達を、力でねじ伏せて、ただひたすら犯し続ける。
それは、家庭では良き夫、良き息子であるはずの男達も、例外では無かった。
一人の帝国軍兵士のごわついた手が白く美しい裸体に伸びると、その張りを楽しむように、
ゆっくりと手を這わせる。次に乳房の側面を手の平で軽く叩き、その豊満な乳房が
ぷるぷると揺れる様を楽しんだ。
そして最後には手の平を大きく開き、若く美しい乳房を揉みしだき、その弾力を味わった。
「お前、ハンナって名前なのか。
お前の体、最高にきもちいぜ…。この暖かさ…。それに、何よりもこの柔らかさ…。
これだから、占領後の"宴"はやめられねぇ…。」
帝国軍兵士は、亭主の方を見ながら、ハンナの乳房を乱暴に揉みしだき、美しく整った
顔を舐めた。そして、薄い唇に強引に舌を捻じ込み、その舌で口内を犯した。
ちゅばちゅば、じゅるじゅると卑猥な音を立てながら、唇を、歯茎を、舌を、犯し続ける。
最後にちゅぽんと音を立てて唇を離すと、男は吸い取ったハンナの唾液をごくりと飲み込んだ。
口内を犯されたハンナは、泣きながら嗚咽の声を漏らし、唇からは男の唾液が滴り落ちた。
「こ!殺すっ!!貴様!!絶対に殺してやるっ!!」
男の怒りは、頂点を迎えた。
男の目は赤く充血し、体を拘束するロープがギシギシと音を立てる。
だが、地面に深く突き立てられた杭だけは、びくともしなかった。
「おいおい、お前の亭主が、殺すとか物騒な事言ってるぜ。
愛する妻を、こんなに可愛がってやってるてのによ!」
そう言うと、兵士はハンナの身体を再び深く貫いて見せた。
白く美しい身体が、大きく揺さぶられ、ハンナは悲鳴に似た声を上げた。
そして愛する妻が貫かれている部分を、哀れな夫に見せ付けた。
「ほら、お前の愛する妻のここに、こんなに入ってるぞっ!
見ろよ!ほら、こんなに、ずぼずぼ入ってるぜっ!」
「いやあっ!こんなっ!やめてぇーーっ!」
ぬらぬらと光る肉棒が、大きく開かされたハンナの中へ、出入りする。
その度に、ハンナは唇を震わせ、声を上げて泣いた。
愛する夫の目の前で。
「お前の女、すげー使いごこちがいいぜっ!
これから3日間、毎日楽しませてもらうぞっ!」
もはや、杭に縛り付けられた男は、黙ってうな垂れる他無かった。
占領後数時間が経つと、美しい女の前には、列が出来始めていた。
この列がなくなるまで、この女はひたすら犯され続けるのだ。
眠る事も、一人で排泄する自由も許されずに…。
ハンナも、例外では無かった。
屈強な帝国軍兵士達が、ぞくぞくと集まってきた。
一人の帝国軍兵士が、バッグから小さな小瓶を取り出した。
そこには、一人の修道女が跪いて祈りを捧げるラベルが貼り付けられている。
そして、そのラベルの反対側には、別の絵があった。
同じ修道女が、今度は肌を露にして、大きく股を開き、事もあろうに十字架を
あそこに突き立てている。そしてその絵の上には、"Falling Down"と書かれている。
「俺達だけが楽しんじゃ、申し訳ないよな。お前にも、いい思いさせてやるよ。」
帝国軍兵士はビンの中の液体をたっぷりと手に取ると、ハンナの割れ目に擦り付け、
その指を奥まで捻じ込んだ。そして、指先に付いた媚薬を、子宮口にたっぷりと塗りつけた。
「フォーリング・ダウン」と名付けられたそれは、強力な媚薬だった。
その媚薬の最も特異な点は、精神への影響である。
単純に身体的な快感を与えるだけでは無く、強力な被虐感を与える事ができるのだ。
女は薬によって強制的な劣等感を与えられ、それに陶酔する事になる。
そして、女が被虐感を感じれば感じるほど、快感が増すのである。
その効果は、直ぐに表れた。
今まで必死に抵抗していたハンナの身体からすっと力が抜け落ちると、
そのまま帝国軍兵士に、身体を預けた。
そしてついさっきまで大声で叫び声を上げていた口は閉じ、
唇をぶるぶると小刻みに震えさせている。
顔は紅潮し、開かれた目からは驚愕の表情が伺えた。
ハンナには、自分の身に何が起こったのか分からなかった。
身体の、心の奥から、ゾクゾクとした神経を直接撫でられているかのような感覚が、
次々と這い上がってくる。
まるで、おぞましいムカデの大軍が、体中を這い回っているかのような感じがした。
心臓がバクバクと鼓動を早め、体中の神経が敏感になり、視界が広くなったように感じた。
そして、口の中がからからに乾燥した。
「うあぁ…な…んで…。こん…な!あっあぁっ…!」
そして何よりもハンナを混乱させたのが、"強烈な劣等感"である。
自分が、急にどうしようもなく駄目な人間に思えてくる。
何の役にも立たない、どうしようもない人間…。
いや、もはや、人間と呼ぶのもおこがましいのかもしれない。
道具…、ただの道具ではないのか?
いや、道具であれば、まだ人の役に立つ事ができる。
自分は、何かの役にたっているのか?
もし、何の役にも立ってないのだとすると、道具でいることさえ出来ない。
だとしたら、自分は単なるゴミだ。
次々襲ってくる強烈な劣等感に、ハンナは混乱した。
あまりにも辛くて、胸が締め付けられる。
世界中の人々に対して、跪いてしまいたくなる。
たった今、夫の目の前で自分を辱めている、この帝国軍兵士に対してまでも。
心から謝罪して、跪いてしまいたい…。
全てに服従し、屈してしまいたい…。
「そっ…そんなっ!なんでっ!どうして、こんなっ!」
ハンナの反応に満足すると、帝国軍兵士はハンナの唇にゆっくりとキスをした。
もはや、ハンナに抵抗する気は無い。薄く開いた唇から男の舌の侵入を許し、
その中で舌が嬲られても、それを嫌がる素振りを見せなかった。
そして、再びハンナの足が大きく開かされた。
もちろん、ハンナは抵抗しない。呆然とした表情で、ただ成すがままである。
帝国軍兵士がズボンを下ろし、カチカチに硬くなった物をハンナの割れ目に
あてがった時、ようやくハンナが反応を見せた。
「ああ…私…」
その時、ハンナが何と言おうとしたかは、分からなかった。
仰向けにされたハンナの美しい裸体に、硬い肉棒が突き刺さった瞬間、
ハンナは声を上げた。
「はっ、はあああああぁっーーー!」
今までとは、明らかに異なる反応だった。
口をパクパクさせながら、ハンナの体は甘い快感に酔いしれていた。
引き締まった腹から豊かな乳房にかけて手を這わすと、それだけで甘い
声を漏らすハンナ。硬く勃起した肉棒で体の中をかき回されると、
悲鳴のような歓喜の声で応えた。
「ああっ!あっ!あっ!ああっ!!ひいぃーー!」
うな垂れていた亭主も、顔を上げて愛する妻の変化に驚いた表情を見せた。
ついさっきまで自分の前で泣きながら犯されていた妻が、今度は歓喜の
声を漏らしながら、憎い帝国軍兵士に抱かれているのだ。
男は、いったい何が起こったのか理解できず、ただ唖然とするのみだった。
「はは、この薬使って犯された女は、みんなこの薬の虜になっちまう!
犯して欲しくて、犯して欲しくて、たまんなくなるのさっ!」
薬?今、この男は薬と言ったのか?
もしかして、ハンナは薬によってこんなになってしまっているのか?
だが、それが分かったところで、この男にハンナを救う手立ては、何も無かった。
今まで自分にさえ見せた事の無い表情で快感に耐える妻を、ただ見つめる以外は。
「あっ、あっ!ああっ!ああっー!」
兵士の腰の動きが早くなると、ハンナの声もそれに合わせて早くなった。
血管の浮き出た肉棒が出入りする割れ目からは、止め処なく愛液が溢れていた。
ぐちゃ、ぐちゅ、ぐちゃ、ぐちゅっと卑猥な音を立てながら、ハンナの無防備な
性器が犯されてゆく。そして、強姦という女にとって最も惨めな行為は、
媚薬の効果でハンナに強烈な快感を与える事になった。あの薬を与えられて、
抵抗できた女など、今まで唯の一人もいないのだ。
もちろん、ハンナも例外では無かった。
被虐の快感に溺れた女は、例外無くその時を迎える事になる。
ハンナにも、その時は近づきつつあるようだった。
「はあっ!ああっ!そんなっ!だめっ!だめぇっーー!!」
ああ…もう、我慢できない…!
ここで我慢できなかったら、大勢の帝国軍兵士達の前で、恥を晒す事に…。
もちろん、愛する夫の前でも…。
それは、あまりにも惨め過ぎる…。
想像しただけで、胸が締め付けられて、死ぬほど悲しい…。
悲しくて、悲しくて…、そして…。
気が狂いそうなくらい、気持ちいい…。