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SM小説 被虐願望

人格を無視した性欲処理の道具として、 奴隷として、めちゃくちゃに犯されたい… 。

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SM小説-生贄-第5話

<生贄 第5話>

その夜、1台の馬車が城に到着した。
馬車に乗る兵士と守衛の兵士が幾つか言葉を交わすと、すんなりと馬車は
城への吊橋を通過して行く。
守衛の兵士が通過する馬車の内部を覗き込むと、栗色の髪をした少女は馬車の窓から
不安な表情でかがり火に照らされた城内を伺おうとしていた。

まだ14~15歳だろうか。脅えと不安によって、少女の見た目の年齢は実年齢よりも
幼く見えた。そして、この古くて無骨な城には、少女はあまりにも不釣合いであると
感じられた。このような古く無骨な城が、生命に溢れる若い少女を飲み込んでゆく。
まるで、少女の生命としての活力を取り込むことにより、城自体が生きながらえるかの
ように。

城にかかる吊橋を渡る時、マリアはこの1週間の出来事を思い返していた。
今まで経験した事の無い酷い内容に、悲しくて涙を流した。
性経験の全く無い少女が、複数の男達の性欲のはけ口として陵辱されたのだ。
処女だけは守られたものの、逆に言えばそれ以外の事は全てやらされた。

例えば、口での奉仕は性器だけでなく、肛門にまで及んだ。
仰向けになったマリアの顔の上にしゃがみ込むと、男は尻をマリアの美しい口元に
擦り付け、奉仕を要求した。この時の屈辱感、被虐感は、今思い出しても頭がおかしく
なりそうだった。大便の排泄器官である肛門を、口で綺麗にしろと命令されたマリアは、
号泣して抵抗したものの、最終的には体を震わせながら、舌を這わせた。

「くちゅ、くちゅ、くちゅ・・・」

唾液をたっぷりと出して、男の肛門を舌で綺麗に舐めるように命令されるマリア。
特に、中心部分は舌を尖らせて、皺の一本一本まで綺麗にするように命じられた。
口の中で唾液を舌にたっぷりと絡めると、目をつぶりながら舌を伸ばす。
そして、舌の先が男の肛門に触れた。この瞬間、マリアは自分が酷く汚れたような
気持ちになった。いや、気持ちだけでは無い。実際に後戻りできないくらいの、
もう一生忘れることのできない経験なのだ。そう思うと、また涙がこぼれた。

マリアは舌に肛門の皺の一本一本を感じながら、男の肛門に奉仕した。
そして、十分に唾液が肛門に行き渡ると、今度はその唾液を舐め取るように要求さる。
もちろん、マリアに選択肢は無い。命令どおり、汚れた自分の唾液を舌で舐め取っていく。
そして、最後に肛門に唇を密着させ、大きな音を立てながら吸うように言われた。
マリアは、もう屈辱と惨めさで、頭がおかしくなりかけていた。

「じゅっじゅるっ、ずじゅううぅぅっ・・・」

マリアの白く美しい顔が男の無骨な尻にに埋もれると、その次の瞬間に大きな音で
何かを吸い上げる音がした。もちろんそれは、マリアの美しい唇が、男の肛門に密着し、
その汚れを吸い上げる音である。その音を聞きながら、唇での奉仕を受ける男は
マリアの顔に更に尻を押し付けると、満足気な表情でペニスを隆起させた。
マリアの喉が、吸い出した唾液を飲み込む度に、ごく、ごくっと動く。
もう一人の男は、美しい少女の顔と、男の尻が密着しているのを見ただけで興奮した。
あの美しい少女が、いま男の肛門に唇を這わせている・・・そう考えるだけで、ペニスは
カチカチに硬くなった。

すると、マリアの舐める肛門が小さく、ひく、ひくと痙攣を始めた。
そしてその痙攣が大きくなり、連続で4回ほど痙攣したその次の瞬間、マリアは胸に
何か熱いものが振りかけられるのを感じた。それが何かは、マリアにも理解できた。
マリアの肛門への奉仕によって興奮した男が、たまらずにマリアの胸めがけて射精したのだ。
射精時の痙攣は、ペニスだけでなく、尻の穴にまで及んでおり、マリアはそれを唇で
強制的に認識させられることとなった。

マリアは、射精後の余韻で痙攣を繰り返す肛門に舌と唇を這わせながら、
熱い精液が、乳房の上をゆっくりと腹部まで流れていくのを感じた。
放出された大量の精液は、白く美しい乳房から腹部まで到達すると、
その細いウェストに沿って、垂れていった。
男の肛門を舐めて、射精させた・・・。性器に対する奉仕以外で、男を満足させた・・・。
その事は、自分が男達を射精させるための道具のように扱われているということを、
嫌でも再認識させられることとなった。

そして、ショーンに尻の穴を犯されて以来、前の処女を奪わない代わりに後ろの穴は
男達によって何度も容赦無く犯された。
マリアにとって、口に続いて男の物を受け入れたのは、肛門であった。
このように、性器以外の場所を使ってのアブノーマルな経験は、逆にマリアにとっては
屈辱的で惨めに感じられた。子を産むためではない、愛の無い娯楽としてのSEX。
もちろん、楽しむのは一方的に男達だけである。
床に四つんばいにさせられると、足を開いて尻を突き出すように命令されるマリア。
肛門をメリメリと音を立てながら進入してくるそれは、まるで熱した鉄棒をねじ込まれた
かのようであった。
マリアは体全体を突き上げられる度に、嗚咽と悲鳴を上げ、泣きじゃくった。

「ああっーー!痛いっ!痛いぃっ!!」
「やっ止めてぇっ!動かさないでえぇっーー!!」

幼い少女が、四つんばいで肛門を犯される様は、悲惨の一言だった。
紅潮した顔を涙でぐしゃぐしゃにしながら、ただひたすら、肛虐に耐えるのだ。
幼い少女が泣きながら止めてと懇願する哀れな表情、そして悲鳴のような泣き声・・・。
それらは彼らの行為を止めるどころか、彼らを一層興奮させ、拍車をかけるだけであった。
肛門を犯す男は、少女の小さな尻をわしづかみにすると、硬くなったペニスを容赦なく奥まで
ぶち込み、激しいピストンによって少女の華奢な体を前後に揺すった。
そしてもう一人の男は、順番を待ちきれずに少女の髪を掴むと、泣き声を上げる口に
硬くなったそれをねじ込んだ。口まで塞がれ、満足に悲鳴を上げることさえできないマリア。

「うっううっ!うううううぅっーー!!」

両方の口を同時に犯される哀れな少女は、もはや、苦痛を訴える事すら許されなかった。
一人が終わると、すぐにもう一人がマリアの小さい肛門にペニスを突き立てる。
そうして交代で1週間、休むことなくマリアの尻の穴は拡張されていった。
最後の方では出血も無く、太い肉棒がすんなりと挿入できるほどまで広がっていた。
そして、完全に閉まらなくなった肛門からは、男達の精液がだらしなく滴り落ちた。

そして、マリアに対する肛虐は、マリア自身にも変化をもたらしていった。
最初は痛みに悲鳴を上げるだけだったが、その悲鳴が次第に甘美な声色に変化し始め、
肛門が拡張されてきた頃からは、それが明らかに快感を意味する声になっていた。
マリア自身もその変化に戸惑ったが、肛門を犯されることによる強烈な快感に、
抵抗することは出来なかった。後ろの穴を男達の性欲処理のための道具として使われることに、
密かに快感を感じるようになっていたのだ。

パンッパンッパンッ

マリアの白い尻に打ちつけられる音も、ほとんど性器に挿入しているのと同じくらいの
速さになっていた。男達も、前の処女は奪えなくとも後ろの穴で十分満足していた。
マリアのアナルは、もうほとんど、第2の性器といってもよいほどの開発がされていた。
そして、その快感は回を重ねる度に加速度的に増していった。
硬く太い肉棒を出し入れされ、尻の穴がめくれ上がる度に、快感を口にするマリア。
そして、ついに普通のセックスの前に、アナルセックスによる絶頂を知ることとなった。
もちろん、「その時」には、男達によって卑猥な言葉を言うように命令された。

「ああっ!いくっ!いきますっ!マリアがお尻の穴でいくところ、見てくださいっ!!」
「いくっ!いっくうぅっ!お尻っ!お尻でいきますうぅっーー!!」
「ああああっーーー!!」

四つんばいで太ももをぶるぶると痙攣させながら、背中をぐうっと反らしながらの、
本気の絶頂。絶頂を迎えた後も、口をパクパクとさせながら、体を細かく痙攣させている。
強烈な絶頂の後は、その余韻も長く続く。マリアは無意識に尻を振り、まだ中に挿入された
ままの肉棒を味わった。そして次の瞬間、男はマリアの尻をぐっと手前に引き寄せると、
絶頂で敏感になっているマリアの肛門を、激しく責め立てた。
そして最後にズンッと深くねじ込み、ペニスを出来るだけ奥に挿入すると、射精を始めた。

びゅうっ!びゅるっ!びゅるううぅぅっー!

絶頂を迎えたばかりで敏感になっている所に、熱い精液のほとばしりを感じるマリア。
出されたっ・・・!お尻に・・・!お尻に精液を出されてるっ!
そう考えると、マリアは再び強烈な快感を感じて絶頂を迎えた。
もうその時には、尻の穴に精液を出されると、絶頂を迎えるように調教されていた。
もはや、少女にその快感に抗う術は残されていなかった。
恥も屈辱も無い。ただ、黒くて甘美な快感に、心と体をもてあそばれるのみである。

「ああっ!熱いっ!お尻に出されてるっ!」
「あっ!またっ!またいくっ!お尻でっ!お尻の穴でいっちゃううっ!」
「いくっ!いっくううぅぅっーー!!あっ!あああああああっーーー!!」

連続で強制的に絶頂を迎えさせられるマリア。
その事を男達の前で大声で宣言することによって、その被虐感は一層高まった。
マリアは口を大きく開き、舌を突き出して獣のように吼えた。
美しい少女から発せられているとは思えないような、本能をぶちまけるような声だった。
再び体全体が硬直し、細かく痙攣しながら何度も伸縮を繰り返す。
頭の中が真っ白になるほどの、本気の絶頂を迎えている証だった。
ようやくマリアの体の硬直が取れ、弛緩した時、射精を終えたペニスが抜き取られた。

「あぅっ!」

その瞬間も、思わず快感の声を漏らしてしまうマリア。連続で絶頂を迎えさせられて、
その余韻も長く続いていた。しかし、その余韻が冷めることはまだ無さそうだった。
次の男が、マリアの絶頂を迎える姿に興奮してカチカチに硬直したペニスを、
ひくつくマリアの尻の穴にあてがったのだ。繰り返し使われることによって、ぷっくりと
隆起している肛門からは、先ほど流しこまれた精液が、泡を立てながら流れ落ちている。
そして、次の男は何の躊躇も無く、その硬直したペニスを一息に奥まで押し込んだ。

「あっ!くっうううううっーー!!」

連続で2度も絶頂を味合わされて敏感になっている所に、突然奥まで挿入されて、
マリアはたまらず声を上げた。もちろん、快感に震える声である。
そして、次の瞬間には容赦のない激しいピストンが開始された。
ペニスの亀頭が半分外に出るくらいまで引き抜いた後、体重をかけて奥まで乱暴に
突き入れる。そして再び入り口近くまで引き抜く。

肛門を犯される場合、挿入時よりも引き抜く時に快感を感じる事が多い。
これは、元々肛門が排泄専用の器官であるためであろうか。
マリアもペニスを引き抜かれる瞬間、脱力したような快感の声を上げた。
そして入り口付近まで引き抜くと、肛門付近の肉が裏返ってめくれ上がる。

「あっ!あああああああぁぁぁぁーー!!」
「だめっ!そんなっ!お尻っ!お尻の穴がめくれてるっ!」
「ああっ!だめっ!またいくぅっ!あああっーー!いっくううぅぅーーー!!」

またしても、男達の前で、惨めな絶頂を迎えさせられるマリア。
その後も何度もアナルを犯されることにより、大声を上げながら痴態を晒した。
美しい少女のアナルは、完全に2人の男達によって作り変えられてしまったのだ。
しかし、作り変えられたのはマリアのアナルだけでは無かった。
マリアの心さえもが、男達に奉仕する喜びを感じるように、作り変えられてしまっていた。

もし、後ろだけでなく前にも入れられたら、どんなに気持ちがいいんだろう・・・。
マリアは密かに、そんな事まで考えるようになっていた。恐らくこの後、連れて行かれた
場所で、処女は奪われることになるに違い無かった。
それを想像すると惨めだったが、同時にうっすらと、甘美な期待感もあった。
しかし、それはマリアが想像しているよりも、何十倍も悲惨な形で実現することとなる。
[ 2011/12/17 23:00 ] 生贄 | TB(1) | CM(0) | [編集]

SM小説-生贄-第6話

<生贄 第6話>

「おい、ショーン!こりゃまた、えらくべっぴんだな!」
「ちくちょう!今回は俺が行くんだった!」

ショーンとウォルターは少女を馬車から降ろすと、取り巻く兵士達を無視して、
少女を連れて城の中心部へと急いだ。
周囲を石で囲まれた通路を何度も左右に折れ、扉がある度に、その扉を守る兵士の
チェックを受けた。その度に、ショーンが身分証を提示する。
そして3つ目の扉を抜けたその先に、地下へと続くその扉は存在した。
鈍く黒光りするその鉄製の扉は、来るものを拒むと同時に
何かを封印しているかのようでもある。
ウォルターの額にじわっと汗が浮かんだ。それに、酷く喉が渇く。
いよいよこの城の心臓部である、地下へ降りるのだ。

城内の地下に続く扉は、その重厚さとは逆に、音も無くゆっくり開いた。
ショーンがランプをかざして、扉の先の漆黒を照らす。
真っ暗な扉の中には、地下へと続く螺旋階段が口を空けていた。
少女の前をショーンが、後ろをウォルターが行く。
石で組まれた階段を踏む3人の靴音が閉塞された空間で増幅され、
四方八方に乾いた靴音が響き渡る。

そして階段を一つ降りる毎に、徐々に冷気が増していく。
それは、今までいた外部との隔絶を意味していた。
蒸し暑い外部とは、全く異なる空気。異世界へと、踏み込もうとしていた。
しかし、地の底まで続くように感じられたその螺旋階段も、ようやく終わりを迎えた。
重厚な鉄格子の先に、直線の通路が延びているのが見える。
ショーンがその鉄格子を守る兵士に身分証を提示すると、
内側から鉄格子の鍵が開けられた。ギイイと嫌な音を立てて、扉が開いた。

そして、その先には白衣の老人が立っていた。
痩せていて小柄だが、その目だけは鋭い光を帯びている。
そしてショーンから王国指定の診療所が発行した証明書を受け取ると、
少女の体をつま先から頭頂部まで、舐めるように観察した。
その視線は性的な欲求によるものではなく、明らかに科学者としてのものだった。
そしてウォルターに視線を移すと、

「この娘は、間違い無く生娘だろうな?」

と低く鋭い声を発した。
その声には、小柄で痩せた老人のものとは思えない威圧感があった。
鋭い視線で睨みつけられると、ウォルターは、一瞬動揺して返答出来なかった。
確かに、証明書には処女であることが記述されている。
しかし、せっかくの処女も、この城に到着する前に奪われてしまっては、意味が無い。
うろたえるウォルターを見て、隣のショーンが慌てて取り繕った。

「も、もちろんですよ、博士!正真正銘の処女ですっ!」
「ま、まあ…、後ろの方は、いただきましたがね…へへっ…。」

卑屈な笑顔を浮かべるショーンを睨みつけると、博士と呼ばれた老人は
薄い唇に薄っすらと笑みを浮かべた。

「フン、まあいいだろう。
むしろ、そこは少しほぐしておいた方がいいくらいだ。
連れて来い。」

そう言うと、奥へと続く通路を足早に進んで行く。
ショーンとウォルターは、慌てて少女を連れて後へと続いた。
ランプで照らされた通路を20mほど進むと、その先は行き止まりだった。
そして、そこにもまた、頑丈そうな鉄格子が嵌められている。
老人の手によりその鉄格子が開けられた。

「入れ」

その老人は細く乾いた手で開いた鉄格子を支えたまま、短く命令する。
しかも、視線はショーンとウォルターにでは無く、少女に向けられていた。
一瞬、誰に言われたのか分からずに、左右を見渡す哀れな美少女。
だが、そこにいる自分以外の3人の視線が全て自分に集中しているのが
分かると、ようやく自分にかけられた言葉であることを認識した。

「あ…は、はぃ…。」

消え入りそうな声でようやく返事をすると、少女はショーンとウォルターの顔を
不安そうな表情で交互に見る。しかし、彼らに救いを求めても無駄だった。
いくつも頑丈な扉を通って、こんな地下まで連れてこられたのだ。
もう、逃げ場所などあろうはずも無い。
少女は下をむくと、諦めの表情を浮かべながらゆっくりと鉄格子の中へ入った。
そして、老人の手により鉄格子が閉じられると、ガコンという大きな音と共に、
その鉄格子に鍵がしっかりと掛けられた。

マリア・フォーセット。
16歳。
処女。

この瞬間、この少女の未来は完全に閉ざされた。
それが、”生贄”に選ばれた者の過酷な宿命なのだ。
もう、この流れを変えることは、誰にもできない。
後は、過酷な運命に身を弄ばれるのみである。

「お前は初めてだったな。見物させてやろう。」

ウォルターの方を向いてそう言うと、白衣の老人は行き止まりに見えた通路の
右側にある、細い階段を上り始めた。ショーンはニヤニヤした顔をウォルターに
向けると、何も言わずに元来た通路を戻って行った。
ウォルターはショーンと分かれて少し心細くなったが、地下に取り残された
少女に比べれば、問題にならなかった。

またしても螺旋状の階段であったが、今度の螺旋はカーブが非常に大きい。
それもそのはず、その階段は、城の中心にある塔の内部に沿って作られていた。
やがて開けた場所に出ると、老人が壁から突き出たレバーを下ろした。
すると、壁に沿って備えられたランプに、一斉に火が灯った。
一瞬にして、石造りの塔の内部が、オレンジ色の照明に照らされる。

「こ、これはっ!」

ウォルターは、思わず声を上げた。
なんと、先ほど自分達がいた地下から塔の先まで、全て吹きぬけになっていた。
そして、その最深部までが壁に設置された照明によって、見下ろす事ができる。
これが屋外であれば、まるで闘技場のようである。
そしてその照明に照らされた最深部に、何か巨大な岩のような物が置かれていた。
いや、既にそれが何かはウォルターには分かっていた。
初めて見る怪物。これが、ショーンの言っていた怪物なのだ。

「きゃああああっーー!!」

ウォルターがその岩石のような物体を認めた瞬間、下の方から悲鳴が上がった。
哀れな生贄の、最初の悲鳴だった。
マリアは、自分の目が信じられなかった。
明かりが灯ると、自分が入った鉄格子の反対側にも鉄格子が嵌められており、
その向こう側に見たことも無い生物がいた。巨大な石灰岩のような殻を背負った、
不気味な生物…。鋭く巨大な爪のような多数の足が、不気味に蠢くのが見えた。
そして、その巨大な甲羅の下からは、細い触手がちろちろと動いている。

怪物を見た瞬間、彼女の中の防衛本能が逃げろと叫んだ。
体中の全神経が、最大級の警報を告げる。
頭を左右に大きく振りながら、いやいやをするマリア。
乱れた栗色の髪の中の小さな顔は、蒼白だった。
足ががくがくと震え、恐怖で体中の力が抜けていくようだった。

その時、老人の手により、もう一つのレバーが下ろされた。ガキンッという何かが
外れる大きな音がすると、ガラガラガラガラ…という地響きのような音と共に、
マリアと怪物を隔てる鉄格子が徐々に上がっていった。

「そんなっ!いやっ!いやあーー!開けないでえぇっ!!」

マリアは上昇する鉄格子を何とか止めようとするが、そのスピードは衰えない。
ついに、ガシャーンという大きな音と共に、完全に鉄格子は引き上げられてしまった。
もう、マリアと怪物を隔てるものは、何も無い。
マリアは反対側の鉄格子を両手で掴むと、渾身の力を込めてみるが、びくともしない。

その時、ヒュッという風を切る音と共に、何かがマリアの左足首に巻きついた。
そして、信じられないような強い力で、反対側に引き込もうとしている。
何とか鉄格子にしがみつこうと両手に力を入れるが、その触手の力は圧倒的だった。
必死に鉄格子を掴む少女の手を簡単に引き剥がすと、ずるずると中央部に向けて
少女の体を引き寄せ始めた。
ウォルターは、怪物の甲羅の下から伸びた太い触手がピンと伸び、壁の向こう側から
何かを引き寄せているのが見下ろせた。もちろん、その何かとは、哀れな生贄である。

「いやっ!放してえぇっー!お願いっ!助けてえぇっーー!!」

やがて、左足首を触手に掴まれた若い生贄は、上がりきった鉄格子の下あたりまで
引きずり出された。マリアの白いワンピースは胸のあたりまでまくれ上がり、
白い肌を晒していた。自由な右足で何とか掴まれた左足首を掴む触手を振りほどこうと
試みるが、無常にもその右足も、怪物の触手によって自由を奪われた。
両足の自由を奪われたマリアの体は、ずるずると中央部に引きずり出される。

「ああっ!いやっ!たっ助けてっ!いやっ!いやあっーー!」

腹ばいになりながらも、床に敷き詰められた石の継ぎ目に両手の指を掛けようと
したその瞬間、その両腕に薄ピンク色の太い触手が巻きついた。
そしてそのまま万歳をするような格好で床から引き剥がされると、そのまま一気に
体を持ち上げられてしまった。
触手によって持ち上げられた体は、両手両足を大の字にしたような格好で固定された。
そして触手がワンピースの中に何本も進入すると、マリアが身に付けていた全ての
衣服を、一気にビリビリに引き裂いた。

「きゃあああーーー!!」

一瞬にして全裸に剥かれた少女は、何とかこの怪物から逃れようと四肢に力を込めるが、
触手の力は強力であり、びくともしない。白い乳房が、オレンジ色の明かりに露になる。
そしてマリアを空中で四つんばいにさせると、怪物に対して尻を大きく突き出すような
格好にさせられた。怪物から見ると、マリアの性器と肛門が、丸見えである。

次に怪物の甲羅の下から、びちゅびちゅという音と共に、マリアの自由を奪っている
触手とは異なる細い触手がマリアの体に伸びた。
その触手はマリアの体の細部を執拗に探った。数十本の細い触手は、マリアの胸を
ぎゅうっと締め付け、性器と肛門を見つけると、進入を開始した。

「ああっ!いやあっ!いやああーー…!ああ……」

性器と肛門に同時に進入され、一瞬抵抗する力が抜けるマリア。
両方の器官で、細い触手が激しくのたうつ。
そして細い触手が性器と肛門から引き抜かれると、ヒュゴオオオッという何かを
吸引するような音と共に、新たな触手が甲羅の下から這い出してきた。

「どうやら、身体検査は合格のようだな…。」

博士と呼ばれる白衣の老人は、独り言のようにつぶやいた。
その触手は中が空洞になっており、先端を口のようにパクパクと動かしている。
そして、ときたまヒュゴッヒュゴオッと、何か吸い込むような音を立てながら、
突き出されたマリアの白い尻へと向かう。

そして、そのチューブのような触手の先端からビチャという音と共に肛門に液体が
吐き出されると、先端を細くした触手が、マリアの肛門へと侵入を開始する。
そして、マリアの体内で触手の先端を開くと、どろどろの液体を注入し始めた。
チューブ状の触手が、その注入される液体によって、ぼこぼこと波打つ。

「あっ!あああっ!ああああっーーー!!」

哀れな生贄の絶叫が、塔を震わせる。
[ 2011/12/17 23:01 ] 生贄 | TB(0) | CM(0) | [編集]
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